腰痛外来
腰痛外来
腰痛や下肢のしびれ、筋力低下でお困りの方、スポーツ活動で腰を痛めた方、まずは腰痛外来にお越しください。 腰痛外来では、的確な診断と画像検査、必要に応じた注射治療を行い、リハビリから日常生活への復帰までをトータルサポートします。
腰痛の原因と治療
腰やお尻の痛み、足のしびれ・痛み、やすみやすみでないと歩けない等、 辛い症状でお悩みの方はご相談下さい。
中高年の腰痛は、我慢しないで病院へ
腰の病気は、下肢のしびれから始まることが多いので、 しびれが起きたら悪化しないうちに早めの診察をおすすめします。
ここにあげている病気のほかに、血管や消化器などの病気でも腰や足が痛くなることがあります。 まずは診察を受けることが大切です。
腰痛の原因・症状
腰椎椎間板(ようついついかんばん)ヘルニア
椎間板は背骨同士の間にあり、衝撃を吸収するクッション役割を担う軟骨組織です。腰椎椎間板ヘルニアは、この椎間板の一部が飛び出して神経を圧迫することで、しびれ、痛み、麻痺などの症状が引き起こされる病気です。若年層から高齢者まで幅広い年齢層で発症しています。
症状
腰やお尻の痛み、下肢(片足が多い)にしびれや痛み、麻痺が生じ、足に力が入らなくなり歩きづらくなります。 突然しびれや痛みが起こる場合もあります。
腰椎変性(ようついへんせい)すべり症・腰椎分離(ようついぶんり)すべり症
腰には5つの骨(腰椎)が重なるように連なっていますが、この骨が何らかの原因でずれてしまうことがあり、これをすべり症といいます。
すべり症は大きく分けて2つの種類があり、スポーツなどで骨が分離してずれている状態を「分離すべり症」、椎間板が老化により変性しずれたものを「変性すべり症」といいます。
症状
「分離すべり症」は腰やお尻などの痛み、下肢のしびれや痛みが出ます。 「変性すべり症」は、立ったり歩いたりするとお尻や足が痛くなり、少し休めば楽になってまた歩けるようになることを繰り返します。
腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)
「脊柱管」は、背骨内を通る神経の通り道です。「腰部脊柱管狭窄症」は、この通り道が狭くなり神経を圧迫することで、下肢のしびれや痛みなどの症状が出る病気です。日本人は元々脊柱管が狭い傾向にあり、加齢による変化でさらに狭くなるため、中高年以降に多く発症します。
症状
初期症状は、お尻から両足にかけてのしびれ(坐骨神経痛)が現れ、徐々に痛みが加わります。歩行時にしびれや痛みが増し、休憩するとしばらく楽になる「間欠跛行」も特徴的です。症状が進行すると、歩行可能時間が次第に短くなり、排尿障害も起こりうる深刻な状態になります。
腰の専門医師による触診と精密な検査
症状をうかがい、X線検査、MRI検査などの画像検査で詳しく原因を調べます。
症状を詳しくうかがいながら、腰や足のしびれや痛みの原因を診察していきます。
筋力検査など触診の後、X線検査やMRI検査、必要に応じて脊髄造影検査などを行い、脊椎や椎間板などの状態を確認します。
治療方針は、患者さんの症状や日常生活、仕事内容などに応じて決定します。
X線(レントゲン)検査
MRI検査
保存療法と手術療法
基本は、お薬やリハビリなど保存療法による治療です。
日常生活に支障をきたす症状には、手術をおすすめします。
保存療法
初期治療は、リハビリ、鎮痛剤、血行促進剤、神経ブロック注射などの保存療法を試みます。これらで症状が改善されれば手術は不要です。しかし、保存療法で改善が見られず、痛みやしびれが日常生活に支障をきたす場合は、手術による根本的な治療を検討する必要があります。
リハビリテーションによる痛みや症状の改善
リハビリテーションで筋力訓練などを行い、しびれや痛みなど症状の改善を図ります。 専門医と理学療法士が連携し、症状の進行を抑えて経過を観察します。
手術療法
保存療法で症状改善が見られず、しびれ、痛み、麻痺などで歩行困難になった場合や、排尿障害など日常生活に支障が出た時は、手術を検討する必要があります。脊柱管狭窄症には脊柱管拡大術、椎間板ヘルニアには固定術など、病状に応じた適切な手術方法を選択します。 症状が長く放置されると、特に高齢者では筋力低下が進行し、さらに歩行困難になるリスクがあります。70代、80代の患者でも手術により症状改善が期待でき、日常生活への復帰が可能です。